小学生 「図画」入選作品
【金賞】6年 山内 咲江
札幌のシンボルである時計台を画面の中心に堂々と描いています。
歴史の深さや重厚な佇まいは、柔らかく繊細なタッチで描かれ、作者の想いを伝える建物や樹木、空の色彩の工夫も秀逸です。
【銀賞】3年 よしざわ りん
明るくカラフルな色づかいで、時計台を中心にした札幌の魅力を画面いっぱいに描いています。
一つ一つのモチーフの繊細さとセレクトの素晴らしさから作者の札幌愛を感じる素敵な作品です。
【銀賞】中学1年(応募時6年) 寺澤 結
時計塔の美しさを斜めの構図で見事に描いています。
近景、遠景による奥行きの表現や陰影の描きも素晴らしいです。
木造の建築物の特徴を丁寧に描くことで時計台の長い歴史を伝えています。
【銅賞】2年 とみい あん
大きな虹の中にある「私の時計台」が元気いっぱい表現されています。
格子柄の地面も詳しく描かれており、時計台のイメージをふくらませ、楽しく描いた様子が思い浮かびます。
【銅賞】4年 呂 小鹿
画面いっぱいに大きく描かれた時計台。
真っ赤な屋根と白い壁、画面上部の真っ青な空のコントラストが美しいです。
時計塔の細かな造作や文字盤など、詳しく丁寧に描かれています。
【銅賞】6年 古川 楓菜
一つ一つの特徴的な装飾や周りの景色などをよく見て詳しく描いています。
ビルや樹木に囲まれた時計台の景色を画面いっぱいにまとめ、自分のイメージと時計台への想いを大切に描かれた秀作です。
【特別賞】6年 縄 乃々香
時計台の歴史的な変化を対角線に配置し、柔らかな背景の中に時計台にまつわる様々な物語を描いています。
一つ一つの丁寧で繊細な表現により時計台の歴史や文化、描きたかった作者の想いが伝わってくる素晴らしい作品です。
作品コメント
図画 審査委員 堀口 基一 市立新光小学校学校長 北海道造形教育連盟事務局長
小学生 「作文」入選作品
【金賞】2年 きむら つむき
審査員寸評
自分が住んでいる札幌のよさを「人」「もの」「こと」についてオリジナルの視点で書いているところが素晴らしい。たくさんのよさがある中で、時計台について触れていく作文構成も見事。札幌愛を感じる作品。
【銀賞】2年 なまため しずく
審査員寸評
時計台が札幌にとって、大切な存在であること、対観光客のシンボル的な存在であることが伝わってくる。時計台のある札幌への愛情が感じられる。
【銀賞】5年 平下 怜佳
審査員寸評
時計台について擬人法を用いた構成はとても面白い。自分が時計台だったらこう考える、こんなことを思っているという視点でよさを伝えている。気持ちを表現する言葉も質が高い。
【銅賞】2年 ふじと しほ
審査員寸評
四季を通じた札幌のよさを2年生なりの言葉で表現しており、ふるさと愛を感じる。歴史ある時計台、札幌の街を大切にしたい思いも伝わる。
【銅賞】2年 やまもと めい
審査員寸評
自分の大好きな街だからこそ、よくないところをこうしたらよいという視点で書いているところがよてもよい。文章構成も大変読みやすくしあがっている。
【銅賞】2年 ほしざわ こなつ
審査員寸評
こんな街にしたい、この街のよさを大切にしたいという気持ちが伝わってくる。併せて時計台について考えたことを2年生なりの言葉で上手に表現している。
【佳作】4年 いとう かんえい
タイトル:交通事故をふせぐために
審査員寸評
社会科で学んだことを自分なりに考えた構成は面白い。直接的な表現ではなくても、札幌愛は感じる。ここに時計台についての考えが加わるとなおよい。
全体総評
どの作品も子どもらしい視点で「札幌」「時計台」について上手に書いている作品が多く、感動の連続であった。それは大人が忘れかけている視点や大人にはない視点だからであろう。また、国語の学習で得た表現方法や構成の工夫も感じられ、どの作品もとても読みやすく書き上げているところも素晴らしいと感じた。これからも自分の心が動いたことについて素直に表現していくことを大切にしていってほしいと願う。
作文 審査委員 小菅 猛夫
市立手稲鉄北小学校校長
中学生 作文入選作品
【金賞】3年 橋本 昌奈
【銅賞】2年 永井 颯人
【銀賞】2年 山田 翔太
【銅賞】2年 佐藤 李依
【銅賞】2年 楚畑 美怜
【銅賞】2年 亀山 晃彦
中学生 作文 総評
全体の総評であるが、ねらいは国語的作文記述をもとめたものではなく、あくまでも国の重要文化財の一つとして我が国がほこれる時計台への未来について、これからの社会を担う若者たちへの啓蒙を主眼としているが、しかし、文の基本的構成(起承転結)がしっかりとしており、読者が平易に読みこなすことができる文体の例も見られた。
また、標題そのものは自分で論述しようとしているねらいがそこに務込められており、全体として多くの作文がその抑えをしっかりしていた。
特に金賞を受賞した「わたしが初めて時計台をしっかり眺めた時」などは、読者の時計台に対する潜在的意識を掘り起こすことであろうことから、この標題は大きく評価することが出来る。
しかし、残念なことに、この作文募集の最大の狙いである「未来の時計台」に対する意識の論述がやや弱かったこと等十分に本文を推敲できなかった一因ととらえたい。
作文の部 審査委員(代表)遠藤 紘之助 北海道文化財保護協会理事